立憲民主党は議席を増やせなかった参院選から1カ月を経て、執行部の責任論がくすぶり続けている。野田佳彦代表の交代を求める声は顕在化していないが、22日の両院議員懇談会でも厳しい批判が上がった。多党化の中で埋没する野党第1党は、再浮上できるのか。
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「野田代表が責任を取るのか。下に責任を取らせるのか」。22日の非公開の懇談会で、ある議員が野田氏に迫った。首相経験者として「政権交代の最終カード」と目され、昨秋に代表に就いた野田氏は衆参で与党を過半数割れに追い込んだ一方、参院選では比例票で野党3位、複数人区で現職を落とすなどした。責任を問う声は選挙実務を担った小川淳也幹事長や大串博志選挙対策委員長に向かう。
執行部が集約を進めている参院選総括の原案にも「生ぬるい」といった指摘が相次いだ。原案は参院選について「勝利できなかった」と記したものの、「敗北」とは認めていない。一方、支援団体・連合の総括原案には「党存続の危機」との強い表現が盛り込まれており、懇談会では「この危機感でやっていくべきだ」との意見も飛び出したという。
「立憲は何をする党なのか。物語をつくれ」
総括文書は早ければ26日に…